Japan-Made Jewellery – shihara

The brand name, shihara, is short for the last name of the designer, Yuta Ishihara.  While Ishihara is a typical name in Japan, shihara sounds fresh and unique.

Ishihara is a young newcomer, so most of his jewellery is affordable and small.  He has no high jewellery.  But there is something about his jewellery that attracts people.

The remarkable thing is that his collections are all handmade – from the gold spheres down to the chains.  The half-sphere pearl pins are hand forged, not machine made.

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“Half Pearl Pins” 0 degrees, 45 degrees, 90 degrees, 135 degrees, 180 degrees,
in 18K yellow gold with Japanese cultured pearls.

In his square earring, drawn from a single gold chain, every tiny link is glued by his persevering hands.  It dangles from your ear without a clasp.

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“Chain Pierced Earring 04” in 18K yellow gold.

His jewellery is very simple – no lovely hearts, no flowers, and no butterflies.  Its minimalism might be close to Bauhaus, or the world of Zen.  In one of his rings, a segment is cut out, turned upside down, and reattached.  That’s all of this design.

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“Under Bow Ring” in 18K yellow gold with silk finishing.

I am curious to see whether he stays with these tiny, affordable jewellery pieces, or if he will achieve greatness with more monumental work.  I also wonder if the Japanese market will foster his great talent and allow him to grow into a major figure.

Keiko HOMMA  (All pictures by Yuta Ishihara)

L’ÉCOLE – Van Cleef & Arpels

ヴァン クリーフ&アーペル、追記

ELLEに寄稿した、パリのヴァン クリーフ&アーペルの学校「L’ÉCOLE -Van Cleef & Arpels-」の体験記事に、追記事項がある。2012年10月17日、18日に開講が予定されている第2回テーマ別講座では「ロマノフ家と、ロシア貴族のコレクションを通して見る、宝石とジュエリー」が取り上げられるとのこと。講師陣は、かつてクリスティーズで活躍した Patrizia di Carrobio 女史と、ヴァン クリーフ&アーペルのヘリテージコレクションディレクター Nicolas Luchsinger 氏。18世紀からロシア革命にかけての、帝政ジュエリー最盛期が語られるという。

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授業はフランス語、もしくは英語。受講料は60ユーロ。受講手続きと詳細は contact@lecolevancleefarpels.com へ。それから、まだ噂の段階なのだが、来年このエコールの「出張スペシャル授業」が日本でも開催されるとかされないとか。楽しみにしておこう!

A Night in Cannes

カンヌで最も盛り上がったパーティとは!

それは、もはやカンヌ国際映画祭に欠かせない名物的存在となった、ドゥ グリソゴノのパーティだ。ゲストを楽しませるパーティを企画させたら右に出る人がいないという意味で「パーティキング」の異名をとるドゥ グリソゴノのデザイナー兼社長、ファワズ・グルオジ氏。彼が主催するパーティは、セレブリティや映画人たちが続々と集まり、夕闇がせまる頃から翌朝までにぎわう華やいだものだ。招待状はプラチナカードと化しており、招待されなかった人は「わたしは別のブランドに招待されていて、そちらに行かなくちゃならないの、ほほほほ」と見えすいたいいわけをしなければならないという「グリソゴノに行かずんばセレブにあらず」な影響力のあるパーティなのだ。

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パリス・ヒルトンとツーショットでご満悦のファワズ・グルオジ氏。彼の最愛の夫人はショパール共同社長、キャロライン・ショイフレ。(当時)© de Grisogono

2012年、会場となったのは映画人御用達のエデン・ロック。「グラム・エクストラヴァガンザ」と題した今回のパーティは、クチュリエ、ジョセフ・スタッカスのファッションショー、サント・ドミンゴのDJ、パフォーマンスショーはロシア出身のドラッグクィーン、Evdokimov(エフドキーモフ)。招待客たちはモデルのハイディ・クルムやレディ・ヴィクトリア・ハーヴェイ、スワロフスキー家の令嬢フィオナ・スワロフスキー、パリス&ニッキー・ヒルトン姉妹、ジャネット・ジャクソン、俳優のエイドリアン・ブロディやアレック・ボールドウィン……と、もう書ききれないほど。ドラッグクィーン、Evdokimovは総額1億円以上もの宝石をちりばめたゴージャスコスチュームで歌い踊り、会場は熱狂の渦に。もちろん最初は上品なカクテルタイムで、そのあと正式なディナーが供されるという進行なのだけれど、もうみんな最後はデザートも食べずに踊りに行ってしまうほどの大盛り上がりになるのはいつものこと。

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ハリウッドの大立て者、映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインとハイディ・クルム。ハイディの腕で羽を広げるドゥ グリソゴノのブレスレットはなんてグラマラス!© de Grisogono

欧米のセレブリティやソーシャライツ、上流階級の人々の社交とはこういうものかと思い知らされる、日本では考えられない規模の華やかさ。洗練された人々の誰もが、短い初夏の一夜を惜しみ、こころゆくまでコミュニケーションをエンジョイしている。この夜はジュエリー・コノシュアーと呼ばれる有名な目利きたちも多数やってくるので、彼らのとっておきのハイジュエリーを見ているだけでも、もうため息ものだ。

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アフリカから選ばれた2011年度のミス・ユニバース、レイラ・ロペス嬢。エメラルドとダイヤモンドのカスケードイヤリングが肌に映える。© de Grisogono

じつはわたしは今年、このパーティに招待されるはずだったのだが、諸般の事情と大人の事情でドタキャンすることになってしまった。「ジュエリーと時計、バッグは全身ドゥ グリソゴノでキメまくる!」と鼻息荒く準備していただけに、数日間ヘコんだ。だけど機会はきっとまたある。その日まで、せめてジュエリー・コノシュアーとしての審美眼を磨いておこう。

Peacocks and Anita Delgado Briones

孔雀のティアラと秘密のアーカイヴ

めったに見るこのとできない貴重なジュエリーが日本で展示される機会があったので、書きとめておく。2012年2月、伊勢丹新宿店本館1階=ザ・ステージに展示されたのは、メレリオ・ディ・メレーの「パオン・ロワイヤル(王家の孔雀)」。1905年に作られ、インドのカプールタラのマハラジャ、ジャガトジット・シン・バハドゥルに買い上げられた。ターバンの飾りとしても、ティアラとしても使える凝った仕立てで、マハラジャはアニータ・デルガード・ブリオネスとの結婚に際して、これを新妻に贈った。

Mellerio_Peacock~1-thumb-500x400Mellerio dits Meller “Paon Royal” head dress in gold and platinum with cloisonné-email and diamonds. 1905. ©Katarina Farber

アニータはスペインの踊り子で、スペイン王アルフォンソ13世の結婚式に招かれたマハラジャの前で踊り、その場で見初められてやがて彼と結婚する。第5妃であったという。20世紀のシンデレラストーリーとでもいうべきふたりのロマンスは、ペネロペ・クルスの主演で映画化されるという話も持ち上がったが、マハラジャの末裔たちが反発しており、いまだ実現していない。

このパオン・ロワイヤルは金、プラチナにクロワゾネエナメルで彩色し、1742石のダイヤモンドで飾ったきわめて豪華なもの。なぜこんなに詳しくわかるのかというと、パリのメレリオ・ディ・メレー本店地下にはアルシヴ(アーカイヴ)があり、そこにこのパオンの仕様書やデザイン画が残っているからだ。1900年代からメレリオは孔雀をモチーフにしたジュエリーを16点製作したこともわかっているが、現在は4点しか確認されていない。このパオンは個人所蔵で、別のひとつはスミソニアンアメリカンアートミュージアムにある。

Picture 011Mellerio dits Meller “Paon” collar in gold with cloisonné-email and diamonds. 1900. ©Smithsonian American Art Museum

メレリオ・ディ・メレーはほとんど世界最古といってもいい老舗で、もともとイタリアに住んでいた一族だったが、1613年に王妃マリー・ド・メディシスから、フランスのギルドに入らなくとも宝飾品を売ってよい、という特権を与えられている。煙突掃除をしていた一族のものが、王妃の暗殺計画を練る反逆者たちの密談を煙突のなかで聞き、王宮にかけこんで注進したことへの褒美である、と伝わっているそうだ。9代目のジャン=バティスト・メレリオは、マリー・アントワネットにも宝飾品を納めていて、その発注書は今でもアルシヴに残されている。

じつは私は、そのアルシヴに足を踏み入れたことがある。1910年のパリ大洪水で浸水したときの水位の跡が壁に残る細い通路を下ると、天井の低い小さな地下室があり、そこにスケッチや覚え書き、孔雀のジュエリーの石膏型までが山積みになっており、きちんと調べれば何が出てくるかわからない、宝の山のように見えた。

最近では専任のヒストリアンのエミリー・ベラールが入って毎日のように資料の整理にあたり、新作ハイジュエリーやブライダルコレクションも、アルシヴのスケッチからモチーフをとっている。

ブルガリでもヒストリアンのアマンダが活躍しているが、ブルガリはごく最近まで、ヴィンテージピースをモチーフにしたジュエリーや復刻品は作らない主義だった。このことを「ブルガリは後ろをふりかえらない」とも言っていたが、アマンダの手でアーカイヴが完璧に整理され、充実したことで、ブルガリは名作セルペンティやトゥボガス、モネーテ、レオーネなどの名作モチーフをジュエリーやアクセサリーに取り入れることを始めた。アーカイヴはまさに、イマジネーションの宝庫なのだ。

Elizabeth Taylor Forever

やはり超級スターだった、エリザベス・テイラー

クリスティーズの「The Collection of Elizabeth Taylor」オークションがとんでもなく白熱したので、ここに印象を書いておく。ニューヨーク、ロックフェラーセンターで、2011年12月13日(日本では14日朝)にスタートしたイブニングセールは、予想落札価格を大きく超えるジュエリーが続出。会場はストリーミング中継され、わたしもガンガンと値がはねあがっていくのを見て、思わず興奮してしまった。

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ジュエリーのセール1日めの落札総額は1億1593万ドル(約91億6千万円)。宝石の個人コレクションとしては1987年の「ウィンザー公爵夫人」のオークションの記録5028万1887USドルを初日で大幅に超え、史上最高記録をマーク。スペイン王家旧蔵の天然真珠「ラ・ペレグリーナ」は落札額が1184万2500万ドル(約9億3千万円)で、オークションで販売された真珠としては史上最高額に。またヴァン クリーフ&アーペルの「A Ruby and Diamond Ring」はで422万6500ドル(約3億3千万円)ルビーとしてはカラットあたり最高の落札額となった。

個人的にちょっと気になっていたジャン・シュランベルジュの「The Night of the Iguana Brooch」ブローチは、あっという間に「ワンミリオン!」の声がかかった。エスティメイト(予想落札価格)は20万〜30万ドルだ。ここに至って、クリスティーズの設定したエスティメイトがどれも低すぎることに気がついた。

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かなりツボにはまった、マイケル・ジャクソンからリズへのプレゼント「A Suite Of Diamond, Emerald and Ruby Jewelry, by Massoni」は29万500ドル(約2250万円)でハンマープライス。猿がバナナに群がるデザインで、ひじょうに作りがいいが、落札者はこれをつけるのか。これをつけこなせるのは、リズしかいないんじゃあるまいか。

出品されたジュエリーは269点。この後3日かけてオートクチュールのドレスやアート、メモラビリアが出品された。日本からの入札者もいたそうだ。

今回のセールで、エリザベス・テイラーが本当に最後の銀幕の大女優であることを知った。いま、ハリウッドスターと呼ばれている人々のなかで、リズに比肩するジュエリーコレクションを持っている女優などいないに違いない。みんな「ブランドから借りてつける」のに慣れきってしまっているのだから

Photos: Courtesy of © Christie’s

“Bee” my love!

入手困難! ショーメの新作

「もし、蜂が地上からいなくなってしまったら、人類は4年しか生きられないだろう」と、かのアインシュタインは予言したとか。蜂による植物の受粉ができなくなると、生きものたちのバランスが崩れて、その佐岡が人類にも及ぶ、というわけ。まさか、と皆が思っていたら、蜂が次々と姿を消す「蜂群崩壊症候群」なるシンドロームがここ十数年の間に本当に発生してしまった。

「なんとかして蜂を救おう!」というわけで、ショーメは環境保護団体テール・ダベイユ(Terre d’Abeilles)との協働で蜜蜂の保護に乗り出した。蜜蜂は勤勉さや繁栄のシンボルでもあり、初期のショーメをパトロネージュした皇帝ナポレオンが好んで用いた紋章でもある。ショーメは「Save the Bees」キャンペーンを宣言して、蜂モチーフのコレクションの売上げの一部をテール・ダベイユに寄付することに決めた。

と、ここまでが前フリ。

ショーメの新作リング「Bee my love」の出来が、かなりいい。蜂の巣をイメージした六角形がぐるりと継ぎ目なく指を取り巻くデザインだが、仕上がりがシャープでキリッとしまっている。同じサイズの色違いのリングを重ねると、すき間なくカッチリと重なるのもすごい。型にゴールドを流し込んで量産するキャスト(鋳造)で普通に作ると、エッジがあまくなってダレた感じになるので、こうはならない。つまりこのリング、見た目はシンプルながらも、相当磨きがかかっている手の込んだ作りになっているのだ。しかも六角形の大きさを微妙に調節してサイズのバリエを作っているのだから、もう相当な手間。

これはぜひ欲しい! と問い合わせたところ、発表したのは2011年1月だが、フランス国内で売れに売れ、イージーに増産もできないので、他国に在庫がまわってくるのは2012年になりそう 、とのこと。今どきここまで売れるジュエリーも珍しいが、重ね方しだいで自分らしいリングが何パターンもできるので、人気沸騰もわからなくはない。動画を観ると、重ねづけの楽しさが感じとれると思う。

ちなみに私は、このリングをショーメCEOのティエリー・フリッチ氏みずから紹介してもらった。日本人には3本重ねくらいが合いますね、というと、氏は「いやいや、君は5本か6本はいけるよ」と、私の指に6本ぶんのBee my loveリングをおしこんだ。ふ、太い! いやでもけっこうイケてるじゃないの、と悦に入った私である。明日、フリッチ氏に再会するので、早く日本に入れてくれるように頼んでみるつもりだったりする。

Chaumet
http://www.chaumet.com/

【追記】
2012年次季ヴァレンタイン&ホワイトデーに向けて発売開始予定。
プレーン:WG、YG、PGのプレーン3本セット ¥252,000
1rowダイヤモンド:フルエタニティ1×プレーン2の3本セット ¥466,200
2rowダイヤモンド:フルエタニティ2×プレーン1の3本セット ¥680,400
フルダイヤモンド:WG、YG、PGのフルエタニティ3本セット ¥894,600

Suspending

2011年3月11日午後に発生した東北・関東大震災により、少しの間、当ブログのアップデートを休止します。いくつか書くべきニュースがあるのですが、今はその気分になれないことを、皆さまはご理解くださることと思います。とはいえ3月24日より、例年通りバーゼルワールドの取材を開始いたしますので、現地のWi-Fi環境さえ許せば、新作ウォッチの実況をツイッターにてお届けしようと思います。同時に、被災地の皆さまのことをいつも考えております。

I am not in the mood for blogging for now, because of the dreadful disaster in Japan, as you know. However, I will go to Basel World and am going to tweet about new watches there. See you again soon in Basel. And hoping that all the fellows of jewellery and watches in the Tohoku region are safe.